おいしくなくていい!?
居酒屋などをやっているとお料理のプロと言われることがあります。
確かに、作った回数にすると一般の方よりはるかに多いかもしれません。
そして、店、オリジナルのお料理も考えなければならないので、見た目、味、コストなども大切になります。
そして、客層や好みなどを考えなくてはいけないです。
そう考えるとプロみたいなことをやっている気がします。
プロと言う基準はなんでしょうか?
生業になるとプロなのでしょうか?
私はプロと呼ばれるより「お母さん」でいいです。
由なれば「お母さん」のプロ。
しかしながら、プロとつくと何でもできないといけないイメージがあります。
料理人だと、お魚捌けて当たり前。
保存方法や下ごしらえもやって当たり前。
そう思われがちのような気がします。
こう言っては失礼かもしれませんが、日本料理の「土井善晴」さんは、”おいしくなくてもいい”と言っています。
素材の味が大切とも
しかし、居酒屋はお酒を飲むのが前提です。
そのため味の濃いものが好まれます。
素材の味だけでは食べてもらえません。
むしろ、素材の味なんてどうでもよくなることだってあります。
お料理にはその店にあったものでなくてはならないのです。
お家では、減塩、糖分に気を使いますが、店では逆でもあるのです。
プロだから美味しい。
その言葉の奥にはその場にあった味を出せることなのかもしれません。
私は「お母さん」にこだわりたいと思います。
たくさんの息子達(お客様)がプロではなく「お母さん」の
気持ちのこもったお料理を出したいと思うのです。