雨のち晴れ人生なんてそんなもの

~桜の如く~居酒屋ママの呟き

雨のち晴れ人生なんてそんなものNo12 社長の陰謀 名古屋へ

お題「雨のち晴れ人生なんてそんなもの」

雨のち晴人生なんてそんなものも12回目になります。

連載なのでここまでの経緯がわからない方は当ブログから読んでみて下さいね。

マイお題に設定させて頂きました。

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東日本大震災の時、高知に津波警報の避難指示がでます。

当時、避難指示の重大さに気付いていない私は民宿に居ました。

しかも、民宿の前は道を隔て堤防で海です。

台風の時には、波が道路まで引き寄せられ、民宿の建物自体が揺れる程でした。

パトカーが避難を呼びかけていますが支配人から何も言われないので民宿にとどまります。

何人かのお泊まりの方もいらっしゃるので夜ご飯の用意もあるからです。

お陰様で何事もありませんでしたが、この行動が後で事件を引き起こします。

ある日、その日は、昼間は滅多にいない社長が民宿にいたのです。

私が夜ご飯の支度をしようと厨房に向かった時、帰ろうとする人影に寒気がしました。

Kさんに似ていたからです。

まさかと思いましたが「高知に行きます」の置手紙により探し出された可能性があります。

Kさんは元ヤクザで全国的に有名な組織の幹部でした。

知人を使えば私の居場所は探せたのだとおもいます。

転居届を出すとき閲覧制限をかけて貰うのをしっかり忘れていました。

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暫くして、内容証明郵便が届きました。

東日本大震災の時、宿泊客を避難させず業務を起こった為にいくらかの罰金を払え!と言うことでした。

しかし、普通に仕事に行かれたお客様は民宿にいなかったのです。

社長であるなら安全な場所を宿泊客に提供し私達、従業員の安全をも考えるべき立場の人であるのにも関わらず罰金をよこせとは。

真っ向から対立します。

その行為は社長の怒りを増幅させます。

元居る部屋から少し離れた離れに今日中に移れ!と無理難題。

それだけではありません。

離れには、トイレもお風呂もキッチンもありません。

その上、暫く民宿に来るな!と言われます。

その時私には少しの蓄えがありました。

安いビジネスホテルで過ごしていると「名古屋の店に行け」と言われたのです。

荷物は既に名古屋に送られていました。

仕方なく地図だけを頼りに名古屋に向かいます。

私の中では危険だと感じています。

名古屋に着いて直ぐに区役所にいきました。

事情を説明して2日後に保護施設に入れて貰えることになります。

荷物はそのまま保護施設に来ました。

が、Kさんの陰はつきまといます。

民宿とは縁を切り、保護施設に2ヶ月余りお世話になる事になります。

私は、この社長を今でも恨んでおります。

なので、名前は忘れましたが、高知の不動産屋さん。

市内のチンチン電車が走る道沿いに沢山のパーキングを持っている人です。