お着物との出会い 観光地の芸者をしていた頃からのパートナー
私は着物が大好きです。
と言うより日本の文化が大好きです。
私の経営する居酒屋も内装は日本文化を取り入れたものになっています。
私は若い頃、観光地で芸者をしていました。
芸者と言うと京都のイメージを想像されますが、別ものです。
勿論、着物は着ます。
現在はその沢山の着物をリメイクしたり反物は切売りでメルカリやラクマに出品しています。
それに加えweb記事やYouTubeまで超多忙です。
だけど、凄く充実した日々を過ごしいているのも確かです。
お話しを元に戻します。
若い頃、芸者をしていた場所は山合でホテルや旅館が沢山ありました。
バブル期でもあったので大忙しでした。
京都の芸者さんと違い花街を優雅に歩くなんてことはありません。
ホテルや旅館へはタクシーです。
がしかし、その頃は、2座敷、3座敷連続と言うのもよくありました。
同じ、旅館やホテルならいいのですが、それでも1座敷、2時間。
18時からなら5分前に入り20時の5分前に終わります。
次の座敷まで僅か5分。
その頃私が一番若いと言う事もあり、取り敢えず1人だけでも次の所に向かわすと言うお姉さん方の方針により終わった途端に猛ダッシュするのが私の役目です。
これが、1階から2階とかならまだしも、大体は1階から4階以上でした。
エレベーターでは間に合わないのでいつも階段です。
その時の格好は裾をめくりあげ色気なんて全然ありません。
同じ旅館やホテルならまだいいですが違う旅館やホテルの移動はもっと大変です。
旅館やホテルには貸付の自転車が用意されているところもありましたが、それを借りるのですが・・・
着物です。
しかも、パンツ履いてません。
なんに、お姉さん方は私に猛ダッシュを指示します。
着物で上り坂を必死に自転車を漕ぐのです。
制限時間5分。
すれ違う観光客に変な目で見られながら、パンツを履いていないことなど忘れて。
全く色気なんてありませんよね。
観光地の芸者なんてそんなものでした。
息を切らせ旅館やホテルに入り身なりを整えます。
その後、ゆっくりとお姉さん方がきます。
そして、座敷が始まっても何故か運動会のようにお客様に追いかけられるのも日常茶飯事でした。
観光地の芸者は特に、若いと体力勝負なのです。
一期一会を楽しむのが観光地の芸者です。
昔取った杵柄か今も着物で走り出す私です。
着物は大切なパートナーであり商売道具。
パートナーより子供より長いお付き合いをしています。