雨のち晴れ人生なんてそんなものNo8 その手にはバットと傘
前回の続き、バイクのキーを盗られ家まで返してもらいに行きます。
「取り敢えず母さんは車で待機していて。何かあったら警察呼んで」と長男が玄関に向かいます。
と、元旦那が傘とバットを持って出てきました。
既に元旦那は戦闘態勢です。
長男は手で傘を奪い足でバットを蹴りました。
武器が無くなり、元旦那は長男に襲い掛かりました。
直ぐにもみ合いの喧嘩になり、長男が馬乗りで元旦那を抑え込みます。
「母さん、警察に電話!」私は電話をします。
「痛っ!」元旦那が長男の腕に噛みつき血が滲んでいます。
なんとかしなければ。
とっさにもみ合った時脱げた長男の靴で元旦那の頭を殴っていました。
直ぐに離しましたが、後で聞いた話によると靴は安全靴でした。
私は知らなかったのですが、安全靴は鉄が入っていてそんなんで殴ったら死ぬぞ、と言われました。
女の力でも元旦那は怯んだとおもいます。
元旦那は警察に連れて行かれました。
しかし、それで治まったわけではありません。
いたずらや嫌がらせは少なくなりました。
頻繫に来るようになったKさんですが子供達には相変わらず優しいのですが、二人になるとモラハラのような事が始まります。
掃除がきちんとできていない。
服の畳方が悪い。
酒のつまみが足りない
最初の頃は援助もしてくれましたが、段々無くなり、Kさんのお酒代まで負担しなければならなくなりました。
そのうち「金を貸してくれ」と言うようになったのです。
最初は直ぐに返してくれましたがそのうち…
私もお金に余裕があるわけではありません。
これ以上付き合うのは難しいと考えるようになりました。
今度、お金を貸してくれ、と言ったら断る覚悟を決めたのです。
そしてこの後、Kさんとの修羅場とWストーカーに悩む事になります。