花魁は何故、前で帯を結ぶのか?「帯は解いても心はしっかり結んでいる」
私は仕事柄、着物を着ることが多いです。
帯は後ろにあります。
しかし、昔、花魁は前にありましたね。
何故でしょう。
そういえば、旅館やホテルなどで浴衣を着ると前で結んだりしますね。
帯は昔、細い紐で着物を止めるだけのものでした。
その後、幅が広がり、家事をするのに不便になります。
江戸時代になると、娘は後ろ帯、既婚者は前帯でした。
前帯は既婚者の象徴でした。
やはり、家事をするので不便だと言うことで後ろ帯になります。
何故、既婚者と花魁、男性の相手をする事を生業の女性が前で結んだか?
そして、浴衣も然りです。
浴衣は元々、一日の仕事を終えお風呂に入り寝る時に着るものでした。
勿論、現在のように華やかなものではありません。
前で結ぶのは男性に関係があります。
そう、寝床に入った時、解きやすいようにです。
既婚女性も花魁も交わるために前帯になったのです。
時代劇等で白い長襦袢に前結びで床に入るのをみたことのある方も多いでしょう。
しかし、老婆になって前で結ぶこともあります。
それは単に後ろに手が届かなくなっただけです。
花魁は、解きやすいだけでなく華やかさと花街の権力の象徴だったようです。
時代は遡り、平安時代などは帯はありません。
張袴をはいていました。
上にはたくさん(十二単)のよう着飾たようです。
しかし、殿方の居ない時は、夏などは、絽や紗のスケスケのものを羽織っていただけでした。
女性の着物姿は魅力的ですね。
しかしながら、花魁のように好きでもない人に抱かれる気持ちを考えると苦しくなります。
花魁は「帯は解いても心はしっかり結んでいる」と言っていたそうです。
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