育ちの良さは生い立ちで決まらない。気遣いで決まる。
育ちが良い・悪いとよく耳にします。
この育ちとは一体なんでしょう。
育ちは、良家の子女だからいいわけではありません。
そして、躾だけでも身につくものでもないのです。
マナーを知らない。
躾が緩かった。
良家の子女ではない。
と、親のせいにしていませんか?
私は、半ネグレクトのようなものでした。
「雨のち晴人生なんてそんなもの」連載ブログを読んで頂いている方はご存知かと思います。
現在の水商売は、キャバ嬢がよく取り上げられますが、昔の水商売、ホステス嬢は大変厳しく躾られました。
気が利いてなんぼ、お喋り上手でなんぼ、綺麗でなんぼでした。
綺麗と言うのは美人と言うことではありません。
同伴、アフターと、人気者のホステスは高級なレストランや料亭にもお供致します。
マナーを知らなければお客様に恥をかかれます。
その為、色んな分野で勉強は欠かせませんでした。
勿論、ニュースのチェックも怠りません。
ホステスと言う職業の地位が低くかったのですが、失礼ですが、勉強はしっかりしていました。
勉強と言うのは学校の勉強ではありません。
女性が女性として学ぶべきことや綺麗に見える仕草、所作などです。
勿論、言葉遣いもです。
お客様には取締役○○さんが多かったからです。
ホステスはアクセサリーの存在で如何に綺麗かが問われたからです。
もっと厳しくなったのが観光地の芸者をやっていた頃です。
お姉さんから無言で扇子が飛んできます。
パートナーに笑われる事があるほど、言葉遣いが綺麗になりました。
普通に喋れないか?と言われますが殿方は・・・と言ってしまったりします。
そして、居酒屋を営んでいく上で武器にもなりました。
育ちの良い・悪いは自ら勉強しなくてはいけないものだと思います。
育ちの良さは実に曖昧です。
その場に合った振る舞いやマナーが必要だからです。
今どうすべきか?考えるのです。
物を落とした時、正面から足を広げ取るのではなく横や斜めから膝を折り手を足に添え拾うしぐさこそが「育ち」を上げるのです。
ドアの開け閉めも然りです。
一つ一つ動作に「育ち」がでます。
育った環境より気遣いで「育ちの良さ」は出ます。
せっかく女性に生まれたのです。
「育ちの良さ」は武器になるのです。
身につけなければ損をします。
「育ちの良さ」の行動を考えるだけでも自分磨きに繋がると思います。