雨のち晴れ人生なんてそんなものNo7 危険な出会い
雨のち晴人生なんてそんなものも7回目になります。
まだまだ続きそうですがどうかお付き合い下さい。
現在の状態は「雨」ですがこの後、「嵐」へとなって行きます。
「母さん、無理すんなよ。仕事どっちかにしろよ」長男の言葉に疲れが溜まっている私は、夜の仕事(ラウンジ)だけにしました。
そこで1人の男性に出会います。
常連様に連れられて来たアメリカの黒人ハーフの方、Kさんです。
お着物姿に感動されたのでしょう。
加え、ポチャリ系が好みとあって外国人のノリの良さでグイグイと口説かれます。
お父さんはアメリカ人、お母さんが日本人です。
そして、九州の元ヤクザでした。
今は、足をあらってトラック運転手をしていました。
最初はプレゼント攻撃でもういいと言う程色んな物をくれます。
しかし、私は、ブランド物に興味がなくそんな女は始めてだと余計に口説かれるのです。
半ば根負けのように付き合う事になりました。
お店で何度か会っていて気になる事がありました。
酒癖です。
お酒が余り入っていないKさんは優しくレディファーストの紳士です。
お酒が入るにつれ愚痴っぽくなります。
そして、ヤクザ時代を自慢げに話します。
しかしながら、たまに英語で囁かれる愛の言葉は新鮮で胸が熱くなります。
そのうち家にも来るようになります。
子供達を大切にしてくれます。
笑い声に溢れ、食卓を囲んだ時、忘れていた幸せを思い出しました。
しかし、長男だけは「なんか胡散臭い。気をつけろよ」と言ってました。
その言葉通りになるのは時間の問題でした。
始めて泊まった朝、Kさんの車にキズがたくさんつけられ、おまけに玄関ドアポストにうんこ投入があったからです。
直ぐに、元旦那の家に乗り込みます。
殴られて顔を腫らした元旦那に「2度とするな。来るなよ。今度は殺すぞ!」と脅します。
それ以来、Kさんの車がある時は大人しくなりました。
が、車がないとまた悪さを仕掛けます。
長男が駐輪場にバイクを止めた時のことでした。
バイクのキーごとキーケースを持って逃げたのです。
返して欲しかったら私と二人で家まで取りに来い!と言って。
元旦那のことです。
なにかを仕掛けて来るのは間違いありません。
しかしながら、バイクのキーがなくては長男は仕事に行けないのです。
二人で家に行くことにしました。
続きはまた次回。